【マイルCS回顧】圧勝ソウルラッシュ「勝つ時はこんなもの」 4着ブレイディヴェーグら他馬の敗因は?

佐藤直文 レース回顧
マイルCS

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7度目の挑戦で鬱憤晴らす ソウルラッシュ

 前半3ハロンは33秒8、1000m通過も57秒5という適度な流れで、脚さえあればどんなポジションからでも、という競馬。そんな中で一際目立つ脚を使ったのは、これまでGIにはあと一歩届かずに、今回が7度目の挑戦となった馬だった。しかも鬱憤を晴らすかのような2馬身半差の圧勝。勝つ時はこんなものかもしれない。

 そのソウルラッシュ。序盤こそ置かれ気味の追走だったが、3コーナーを過ぎてから手応え十分に差を詰めて、直線でも馬場のいい外目に持ち出すことができた。ラスト100mで3着馬を捉えてからは、一気に後続を突き放しての完勝。少しガッツポーズが早過ぎた団野騎手だが、それだけ完璧なレース運びができたということだろう。

ソウルラッシュ

ゴール板到達を待たずに喜びを爆発させた団野騎手とソウルラッシュ

 2着エルトンバローズは、前走に続いての大外枠で、前で運べなかったとはいえ理想的な競馬はできたか。いい頃の状態に戻ったと言える。

 3着ウインマーベルは、好位から外を回って進出し、4コーナーでは膨れながらも一旦は抜け出す見せ場十分の内容。マイルでも十分にやれることを証明した。

 4着ブレイディヴェーグは、直線で外へ持ち出すことができずに間を割って伸びる形。良化途上での激走だった前走の反動も少なからずあったか。

 5着チャリンは、序盤でポジションを取ることができなかったが、最後は目立つ伸び脚。少し加速に時間がかかるタイプで、日本の馬場に対応し切れなかった。

 ナミュールは、入線後にジョッキーが下馬。大きな故障ではなかった様子だが、リセットが必要だろう。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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