横山典アエロリットを追う武豊リスグラシュー 秋華賞をTMが激論!
今週から3週連続のGI、そのトップバッターを務めるのは牝馬三冠の最終戦となる秋華賞。オークス馬ソウルスターリングが天皇賞路線へ転じ、2つのトライアルも共に夏の上がり馬が制したことで、一気に混沌ムードとなったが、優馬TM陣はどんなジャッジを下すのか。
本紙◎アエロリットに 賛否両論
デスク「今年は、春の実績馬のほとんどが順調に夏を越して、オークス馬以外の有力馬が勢揃いしたと言えるんだが、一方で夏に力を付けてきた上がり馬の存在も目立つよな。そんな中で、春に牡馬相手のNHKマイルCを制して、夏には古馬相手のクイーンSを勝ったアエロリットが頭一つリードしている、というのが本紙◎の根拠なんだろ?」
中邑「まあ、そういうことですね。アエロリットは、桜花賞では前半にハミを噛むなどの若さを出しましたが、それでも4角大外から追い込んでコンマ2秒差5着という結果は、この時点ですでに能力の高さを示していたと言えます。そして、自分でレースの形を作ったNHKマイルCとクイーンSは共に圧巻の強さでしたし、京都内回りの2000mなら距離的な不安もないと思いますね」
小桧山「その桜花賞当時と比べても、特に精神面での成長が顕著だし、前走が古馬相手の勝利で、しかも今回と同じコーナー4回のコースを初体験でクリアしたことは、大きな強調材料だよ」
デスク「ただ、2000mという距離が未知であることは確かだよな」
小桧山「その辺について菊沢師は“血統的にはドンと来いとは言えないから、2000mはやってみないとわからない”と言っていたけど、これは本音だろうな。それでも“自分のペースで折り合えればバタッと止まることはないはず。燃え過ぎる面があるのでソフトに仕上げたんだけど、春と比べても本当に落ち着きがあるし、輸送後もこの雰囲気で臨めるようなら楽しみ”と。舞台にも状態にも、俺は不安なしと見ているけどな」
那谷「あくまでデータ的なことではあるけど、クロフネ産駒がデビューしてからJRA平地重賞勝ちも13年連続で延べ21頭に及んでいるけど、いまだに1800mを超える距離での勝ち鞍がないんだよ。これは偶然とは思えないし、アエロリットの能力自体は認めても勝つまでは厳しいんじゃないかと思うんだ」
武井「僕が心配なのは馬場ですね。これまでで唯一、連を外した桜花賞が道悪だったように、ハイレベルなスピードを維持してこそというレースぶりは、雨の影響を受ける馬場がプラスになるとは思えないんですよ」
田崎「アエロリットの前走は、離して逃げたこともありましたが、厳しいマークを受けてませんでしたからね。対して今回は、同型馬もいますし、初の2000mに加えてマークされる立場となる点で、人気ほどの信頼は置けないと思います。ペース云々ではなく、プレッシャーを受けての逃げが厳しいということは、先週の毎日王冠の結果も示してますからね」
デスク「だからって、無印にまで評価を落とすこともないだろうに…。そういうところは田崎らしいけどな」
大江原「実際に秋華賞では逃げ馬にあまり良績がないし、アエロリットが番手で我慢が利けば信頼できると思うけど、掛かり気味になるようだったら鞍上も行かせてしまうんじゃないかな。いずれにしろ人気のアエロが引っ張る流れなら、差し・追込勢に有利な展開になると思うし、そこで浮上するのがリスグラシューだと思うんだ。前走のローズSも、ここへの試走と見れば十分な内容だったし、GIで2着2回の実力を軽くは扱えないぞ」
桜井「リスグラシューはレース運びに安定感がありますし、そもそも目の上のタンコブだったソウルスターリングが不在なら、能力も最上位と見ていいはずです」
瀬古「リスグラシューは前走時とは明らかに追い切りの動きが変わってますね。小柄ですが、これまでの戦績からも一度叩いて良くなる馬ですよ。折り合い面から、ペースが流れる内回り2000mも合うと思いますし、常にレベルの高い走りを続けている馬に、ここでもう一押しを期待したいですね」
デスク「前走のみならず、春もずっと惜敗が続いていた馬だし、ラスト一冠への陣営の意識も高そうだな」
細川「春までは、実績を残していても“本当に良くなるのは先”というのが陣営の見解だったんです。前走にしても休み明けということでさほどトーンは高くなかったんですが、この中間にグンと良くなってきて、陣営のトーンも上がってきましたね。今回は持っている力をフルに発揮できる状態だと言えますよ」
菅TM
11/17(日)福島3R
払戻金 38万4900円
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小野智TM
11/17(日)東京2R
払戻金 28万7300円
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土屋(競友)
みやこS(GIII)
払戻金 37万2300円
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三代川(編集)
秋華賞(GI)
払戻金 47万8800円
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