正直驚いた「特殊な馬場」 適性見せたミスターメロディ
人気は同期2頭に譲っても 勝利は譲らず
馬場が改修された2012年から昨年までの7年間で、ビッグアーサーが1分6秒7のレコードで駆けた2016年を除けば良馬場でも1分8秒を切る決着はなかった。今年の馬場も2週目までの時計を考えれば、あの2016年だけは特殊な馬場だったと思っていたのだが、土曜日の3歳未勝利戦で1分8秒6という、昨年のファインニードルに僅かコンマ1秒の時計が出たのには正直驚いた。今年もまた、あの年のような特殊な馬場となっていたわけだが、それが大波乱決着の呼び水となったかどうかの判断は微妙なところだ。
ミスターメロディは、テンの3ハロンが33秒2という今までに経験したことないハイラップだったにもかかわらず、好位で流れに乗れていた。内枠で包まれることを嫌ってか、積極的にポジションを取りに行ったことも、結果的に正解だったろう。直線では一足先に抜けた2着馬の内からしっかりと脚を伸ばして差し切った形だ。これが初の芝1200m戦であったが、その適性はもちろんのこと、ファルコンS勝ちが示すように中京コース自体の適性も高かったと言える。実績が示す通り、マイルまで距離の融通が利く馬であり、今後もタイトルの上積みが期待できそうだ。

福永騎乗の3番人気ミスターメロディ(中央黒帽)がGI初制覇(撮影:日刊ゲンダイ)
2着セイウンコウセイは、ロケットスタートを決めた上で行きたい馬を行かせて好位で控えたもの。そこで少し息が入ったことで、前がバテた直線半ばで先頭に立つ形となったが、勝ち馬が交わされてからも渋太く脚を使っていた。一昨年の覇者が底力を示したわけだが、大敗続きから陣営もよくここまで立て直したと言える。
3着ショウナンアンセムは、中団で流れに乗り、直線では前が壁になって少し追い出しを待たされたが、勝ち馬が抜けた後からインに潜り込んで、よく詰め寄ったもの。これまた1200mは前走のオーシャンSが2歳時以来の2度目だった馬だが、この距離で脚を溜めて差す競馬が合っているのだろう。
4着ダノンスマッシュは、外目の枠からスッと好位に取り付いて自分の競馬はできていた。内目の枠を利してインを立ち回った上位馬との差は枠順の差とも言えたが、直線で思ったほど弾けなかったのは、時計面での裏付けがなかったことと、この馬自体がまだ完成途上であるためだろう。思えば、父ロードカナロアも初のスプリントGI出走となった7年前のこのレースでは3着止まりだった馬。まだこれからの馬だと判断したい。
5着ティーハーフは、直線を向いたあたりでは3着馬と並ぶ形で追い出しを待たされていたが、前が開いてからは渋太く伸びて4着馬に食い下がっていた。2年前に4着の実績もあったとはいえ、9歳馬のこの激走には頭が下がる。
レッツゴードンキは、後方で脚を溜めて直線でも馬場のいいインにこだわったこと自体は悪くない選択だったが、さすがに馬群を捌くのに苦労してしまった。ロジクライは初の1200mで思い通りのポジションが取れなった上に、常に馬群でモマれる形。距離適性云々ではなく気分良く走ることができなかった印象を受けた。モズスーパーフレアは、外枠もあってかハナに立つまでに時間を要してしまったのが痛かった。ただ、前走のような抜群の二の脚が使えなかったあたり、反動があったのかもしれず、加えて中山コースに特化したタイプの可能性もあるだろう。
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