ちょっと驚きの参戦プリモシーンに牙を剥く「イキのいい馬」

優馬TM座談会
中京記念

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波乱の歴史を継ぐ馬は この中に

デスク「そう言う目黒が狙ってきたのがレインボーフラッグか。準オープン卒業に約1年半も要した馬だよな」

目黒「ハンデ戦において、僕は前走1着馬を重視するんですが、今回はこの馬だけですからね。勝ち鞍こそないですが、中京2戦で3・2着。道悪馬場でも好走実績があるのなら、これまで相手なりに走ってきた強味を生かせるのではないかと思います」

吉田レインボーフラッグは、重賞で足りるかどうかよりも、丸2年ぶりとなるマイル戦がどうかやと思いますが、ここ数戦は末脚を生かす競馬に徹してますし、折り合いを欠いて自滅することは考えにくいんやないかと。実際に、マイルでは8戦して2勝、2着1回、3着1回で、着外はたったの1回だけなんですよね」

加茂「マイルに矛先を向けた昨秋以降もなかなか結果が出ないジャンダルムやけど、テンションの高さやら何やらで、力を出し切れていないことも確か。母もそうやったように、兄姉も古馬になって本格化していることを考えたら、見限るのは早いんとちゃうか」

那谷ジャンダルムは今春の最大目標が安田記念だったんだけど、東京新聞杯が見せ場なく敗れたこともあって、大山ヒルズでジックリと休養して立て直された形。体に余裕があって動きにも“らしさ”がなかった冬場に比べると、馬体も締まった感を受けるけど、陣営からは強気のコメントが出なかったんだよ。“最近はレース当日にテンションが上がってしまうので、落ち着きがあれば”という程度で、まずはキッカケを掴んでから、という気がするよ」

ジャンダルム

約半年ぶりのレースに臨むジャンダルム(撮影:日刊ゲンダイ)

デスク「前走のヴィクトリアマイルでソコソコに来ていたミエノサクシードはどうなんだ? プリモシーンとのハンデ差を考えれば、軽くは扱えないと思うんだが」

「陣営の感触はけっして悪くはなかったんですが、それでも“7着だった昨年よりいい競馬ができるはず”という程度なら、押さえの評価までではないでしょうか」

デスク「あと気を付けておきたいのが関東馬だ。4年前には人気薄の関東馬によるワンツー決着で大波乱、というのもあったしな」

細川プリモシーンと同様に、栗東滞在での参戦となるロードクエストですが、栗東での調整はこれで4度目ですから、慣れている感を受けますね。絶好調だった2月の滞在時(阪急杯に出走して4着)と比べても見劣りしない状態ですし、不利が続いたここ2走を度外視して狙う手もありますね」

小島キャンベルジュニアは、もう少し早い時期での復帰を予定していたんですが、放牧先で裂蹄になって休養が長引いてしまったもの。美浦に帰厩してからは入念に乗り込まれてきましたし、仕上り自体は悪くないです。ここ3戦は掛かる気性を考えて1200mを使いましたが結果が出ず、走り慣れたマイル戦に戻してきましたが、“まずは久々のマイルのペースに慣れてほしい”というのが、陣営の本音っぽいですね」

デスク「木谷じゃないけど、今回は誰からも名前が挙がらない馬、ヒーズインラブを狙ってみようかと思う。このところは鞍上もコロコロと替わっているせいもあるけど、何かチグハグな競馬ばかりだし、調教の動きなんかを見ても、終わった馬とは思えないんだよな。今回はまたまた鞍上も替わるけど、ブリンカーを着けて、今までとは一変の走りを期待してみたいんだが…」

木谷「僕はいつものパターンで行きますよ。もう少し梅雨も続きそうですけど、日曜日の中京は雨上がりの馬場になりそうですよね。今話題のアノ人も“雨上がり”なので、ここは“レインボーフラッグが来るサインだと信じたいです」

デスク「それを買うなら、高橋“亮“厩舎のミエノサクシードも是非押さえておくように」

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