今夏最大の上がり馬に絶賛の声 若い鞍上は「ギリギリかも」

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今年は伏兵級の評価? クラシック出走組も黙ってはいない

西田「私は青葉賞の勝ち馬リオンリオンを狙います。前半1000mで57秒8のラップを刻んだダービーは惨敗も仕方ないですし、主戦の横山典騎手に戻れば勝ち負けになるはずです。この中山2200mでは4走前の水仙賞で3着と敗れてますが、当時はまだ良化の余地を残してましたし、自分の型を確立した今ならコースにも不安はないでしょう。そして何より、前が残る今の中山の馬場で、同じ鞍上に先週の京成杯オータムハンデの再現を期待していいですよね」

那谷「その4走前の時点では“まだまだだよ”と、横山典騎手も辛口のジャッジで完成途上を強調していたけど、そこからは同じルーラーシップ産駒のキセキを彷彿とさせる成長カーブを描いているよな。“元々いい馬でしたけど、背が高くなって見映えも更に良くなっていますし、油断すると持ってかれそうになるくらいパワーも付いてます。いや~本当にいいですね”と、松永幹師も目を細める充実ぶりなんだよ。ダービーは乗り替わりやオーバーペースであんな結果になったけど、本来は大崩れするタイプでもないし、馬券の中心に推せる馬だぞ」

馬場「僕は青葉賞でそのリオンリオンにハナ差まで迫ったランフォザローゼスに期待します。ダービーでも、今回のメンバーで最先着のニシノデイジーにコンマ1秒差ですし、3着馬ともコンマ2秒差なら、ここでの能力上位も確かと言えますよ」

リオンリオン

横山典騎手の手綱捌きにも注目が集まるリオンリオン(撮影:日刊ゲンダイ)

デスク「ただ、ランフォザローゼスは、シンガリ負けだった前走の札幌記念で株を落としたんじゃないのか」

馬場「その前走について、陣営は“調整期間が短く気持ちが乗り切らなかったようだ。レースでも2コーナーまで力んで走っていたし、3コーナー過ぎでは走りがバラバラになっていた”と、全く力を出し切れていないことを強調してましたし、他の有力馬に対しても、むしろ一度使われての上積みが強味となるのではないでしょうか」

小島「僕はタガノディアマンテを。春は押せ押せのローテーションだった割には大きくは崩れない競馬を続けましたし、特に同じ中山でのスプリングSと皐月賞では、末脚が目立ってましたからね。この夏のリフレッシュで春の疲れも癒えたはずですし、展開さえ向けば面白い存在となるはずです」

坂倉「その展開なんですが、各ジョッキーが先週の二の舞は避けようと、逃げるであろう横山典騎手を意識して早目に動くようなら、タガノディアマンテには願ってもない形となるのではないでしょうか。内回りだった春の中山での2戦を見る限り、惰性の付く外回りでより持ち味が生かせそうな気もしますし、中山2200mの乗り方を熟知している鞍上も魅力ですよ」

加茂「春は賞金的にギリギリだったこともあってキツいローテーションになったんやけど、ダービーにしても直線で挟まれる不利がなければ、もっとやれたはず。“放牧で疲れも取れ、春と比べて馬体に芯が入ってしっかりしてきた”という陣営のコメントからも、菊花賞の出走権どころか勝ち負けまであるんやないか」

伊利「僕は、今回と同じ2200mのすみれSで、ホープフルSの2着馬に完勝したサトノルークスを狙います。その後の皐月賞と続くダービーでは惨敗しましたが、全姉タッチングスピーチも春から急成長を遂げてローズSを制したように、当時はまだ完成途上だったと判断できますし、ポテンシャルの高さを買って皐月賞で◎を打った自分の目が節穴ではなかったと信じて、今一度です!」

那谷「って、モノ凄く気合いが入っている伊利君には申し訳ないんだが、“ひと夏を越しての成長”という言葉を期待した取材で池江寿師から貰ったコメントが“晩成タイプで本格化するのはもっと先になりそう”というものなんだ。道中2番手のロジャーバローズが制したダービーでは3番手で運びながら、逃げて失速したリオンリオンのさらに5馬身後方での入線なら、トップクラスとの力の差も感じたし、直前は半マイルからが厩舎のパターンであるのに、長目から追ってきたのはまだ仕上ってない証拠でもあるんだよな」

デスク「あと、さっきもダービー最先着ということで名前も出たニシノデイジーを推す声が聞こえないんだが」

板子「ダービーのニシノデイジーは、折り合い重視でスムーズに立ち回れたことが好走の因ですね。陣営も試行錯誤していたんですが、ようやく本来の力を出せる状況を作ったと言えます。問題はこれまで結果の出ていない中山コースですが、それぞれ明白な敗因もあって力負けではない感も受けますし、“夏を越して見た目に大きな変化はないが、精神的に大人になった感じで、普段から無駄な動きをしなくなった。あとは競馬へ行ってどうかだけ”と、担当の高森厩務員も前向きでした。ダービーのように折り合えれば、見苦しい競馬にはならないと思いますよ」

馬場ルヴォルグも、これまで崩れた2戦には明確な理由がありますし、3走前にはリオンリオンと接戦を演じたことを考えれば、能力自体は通用して不思議ないと思います。前走にしても“スタートで出遅れたが、直ぐに取り付いて最後は突き放す強い内容だった。重賞でも足りるポテンシャルはある”と、陣営もかなり評価してましたからね」

木谷「先週の京成杯オータムハンデは、とにかくノリさんの大逃げ凄かったですよね…。でもノリさんのことだから、リオンリオンでも大逃げ…と思いきや、裏をかいて控える競馬をするかもですよ。まぁ、どっちに転んでも面白そうなので、やっぱりリオンリオンを買いますけど…」

デスク「俺は伊利に倣って、ダービーではちょこっと期待して馬券のヒモに狙ったタガノディアマンテで今一度作戦だ」

木谷「けっしてダービーで◎だったわけではなくて、ヒモに狙っただけなのに、今一度でもないでしょうに…」

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優馬 2歳馬チェック

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