ＴＭアンケート『オススメの２歳馬を教えてください』

池江寿厩舎担当の那谷ＴＭが陣営期待の２歳馬を徹底解説！

那谷ＴＭ

例年ならデビューが秋以降に集中する池江寿厩舎だが、今年は早目に休養に入る古馬が多かったため、２歳馬が続々と入厩している。すでに４頭がデビューしているが、３回東京６日目のマイル戦で勝ち上がったサトノクロノスは中京７日目の中京２歳Ｓを予定。３回中京では開催後半に５頭がデビューを控えている。

使う予定の番組と騎手、血統は以下の通り。

中京５日目　芝1600ｍ
ダノンオブザイヤー（牡、ホワイト騎手、父ディープインパクト×母レディジョアン）

中京６日目　芝2000ｍ
プレスト（牡、川田騎手、父キングカメハメハ×母ポップコーンジャズ）

中京７日目　芝1400ｍ
ビートフォーセール（牝、ホワイト騎手、父ハーツクライ×母ライフフォーセール）

中京８日目　芝1600ｍ
ソーグリッタリング（牡、ホワイト騎手、父ステイゴールド×母ソーマジック）
クライムメジャー（牡、Ｍ．デムーロ騎手、父ダイワメジャー×母クライウィズジョイ）

５頭の中でＰＯＧ的に“即戦力”となりそうなのはクライムメジャー。「本来はゲート試験に受かったあとは放牧の予定でしたけど、あまりにも状態が良いので使うことになりました。跳びが大きいのにダイナミックかつ軽快さがあります。動きの良さはこの血統特有のものでしょう。気の勝ったタイプで新馬戦から勝負になりますよ」と現在、技術調教師として修行中の杉山師も自信を隠さない。

池江寿師に取材した秋以降にデビュー予定の“クラシック候補”も挙げておく。2015年のセレクトセールで１億9500万円の高額で取引され、「馬体のバランスが素晴らしい」と絶賛するサトノアーサー（牡、父ディープインパクト×母キングスローズ）、「胴が詰まってマイル向き」のサトノポラリス（牡、父ディープインパクト×母モアザンベスト）、「血統もシルエットも良いし、クラシック向き」のアルアイン（牡、父ディープインパクト×母ドバイマジェスティ）。

今回、馬名を挙げた中では唯一の牝馬で、「体高と幅があって男勝り。海外遠征まで意識する」というコケレールの14（牝、父ディープインパクト×母コケレール）、「兄姉と比べて重苦しい感じがない。この一族の中で一番走れそう」なトゥザクラウン（牡、父キングカメハメハ×母トゥザヴィクトリー）など、多少のリップサービスであることを差し引いても先々まで楽しめる逸材が揃っている。

すでに初勝利をあげた池江寿厩舎の2歳馬サトノクロノス（撮影：日刊ゲンダイ）