「ちょっと気になる」プレミアム　負傷の戸崎圭が絶賛キングリー

波乱の目も十分アリ　注目すべきはこの馬だ

伊利「過去には１分３２秒台や３１秒台の高速決着も多かったレースですが、最近３年はいずれも３３秒台の決着で、馬券圏内に入った顔ぶれを見ると、純粋なマイラーよりも中距離志向の強い馬の活躍が目に付きます。そこで狙ってみたいのがレイエンダ。マイルでの過去２戦に勝ち鞍はありませんが、前走の富士Ｓでも強烈な決め手を披露しており、適性自体はあるはずです。他馬を気にする気性だけに、この大外枠もかえってプラスに働くのではないかと思いますよ」

デスク「マイル戦の経験が少ないのは元より、レイエンダは京都コースも初めてなんだな」

馬場「そのあたり、陣営は“京都の外回りは合っていると思うし、上手く噛み合えば上位争いになってもいい”とのことです。元々がお手馬だったルメール騎手への乗り替わりに問題はないですし、“涼しくなったことで前走後から馬体のハリが良くなり、毛ヅヤも一段と冴えてデキは確実に上がっている。今週は前に馬を置いて気分良く走らせたが、滑らかなフットワークでいい動きだった”と、状態面での上積みも強調してましたよ」

瀬古「先週の京都の重賞は、デイリー杯２歳Ｓ、エリザベス女王杯ともに、直線で最内をついた馬が勝ちましたが、今週からの内柵の移動で、さらにインが有利になる可能性が高いと思います。ちなみに、昨年も１・２・３番枠の馬がそのままの着順という結果でしたが、そのあたりを考えて狙ってみたいのがマイスタイルです。前走こそ差しに回っての好走でしたが、逃げ馬不在のメンバー構成でこの絶好枠なら、主導権を握ってマイペースで運ぶシーンも目に浮かびますよ」

目黒「マイスタイルは、３着だった４走前のダービー卿ＣＴでマークした時計が１分３１秒７。“あれが一番驚いた。マイルにも対応できるとは思っていたけど、あまり時計が速くなると厳しいと思っていたからね。距離にかなり適性があると、考えるようになったきっかけの一戦だよ”と、昆調教師は話していました。さらに“中距離だとハナに行くか、控えるにしても折り合いや被されない位置取りなど、色々注文が付くけど、マイルなら自在に動ける。前走にしても勝ち馬に外からこられて動き出すタイミングがずれたところがあったようだから、それを考えれば評価していいと思う。相手関係は厳しいと思うけど、ＧIでも通用する感触は持っているよ”と、色気アリの様子でしたね」

デスク「初めての１４００ｍ戦だった前走でもアワヤのシーンがあったように、マイスタイルは鞍上とも手が合うんだよな」

目黒「その田中勝騎手ですが、“１４００ｍでも油断すれば掛かるくらいの行きっぷりだった。あれでも函館記念以来の休み明けで、まだ馬がボーッとしてるところがあったからね。今週の追い切りではだいぶピリッとして気が入った感じ。上積みはあるんじゃないか”と、ＧIでの久々の大仕事を狙っている様子でしたよ」

ベテラン田中勝騎手とのコンビにも注目が集まるマイスタイル（撮影：日刊ゲンダイ）

那谷「あと、鞍上込みで注意したいのがアルアインだな。珍しく惨敗した前走の天皇賞は大外枠を引いた時点で厳しいと感じたけど、馬込みで運ばないと自分でヤメてしまう面があって、力を出し切れていないのは確か。実際、レース後にはすぐに息が入ったそうなんだ。今回、強調できるのは、３着だった昨年や、勝った皐月賞と大阪杯が、いずれも今回同様の中２週のローテだった点。理由はわからないが、このパターンが一番走りやすい条件であるのは間違いないんだ。僚馬ペルシアンナイトにも言えることだけど、世界の名手を鞍上に迎えた強味を生かして、ダノン勢に割って入ることも可能だと思うぞ」

デスク「あとは持木のカテドラルだな。ちょっと攻め過ぎの◎にも思えるんだが」

持木「ＮＨＫマイルＣ３着の実績は伊達ではなく、過去２年とも３歳馬が制しているレースですからね。アーリントンＣで出遅れてからは、差す競馬が板に付いていますし、ここ２戦のような緩い馬場は不得手ですが、少し荒れてきた良馬場というのはこの馬に合う条件だと思います。けっして無謀な狙いではないですよ」

西田「あと、少しだけでも押さえておいて損はないと言えるのがプリモシーンです。惨敗した前走は、レース順延の影響もありましたが、年齢的なものもあってか馬体が絞り切れなかったのが一番の敗因でしょう。今回は、角馬場での運動量を増やしたり、シェイプアップや走りのバランスの修正を時間をかけて行うなど、今までとは違う試みで調整してきました。ヴィクトリアマイルの好走や関屋記念勝ちのインパクトが強いとはいえ、右回りのマイルでも結果を出している馬ですし、一変しても不思議はないですよ」