「重賞でも侮れないよ！」調教師も自信を持って送り出す素質馬とは【京王杯２歳Ｓ】

　秋のＧＩシリーズ真っ只中だが、今週はひと休み。ただ、土日で合わせて４重賞。暮れのＧＩに向けて見逃せないレースが続く。担当厩舎から、なかでも京王杯２歳Ｓに出走するスピードオブライト（美浦：相沢厩舎）に注目したい。

　大雨のなか行われた新馬戦、好スタートから好位で折り合いを付け、抜群の手応えで直線に向くと、アッサリ抜け出し余力十分で完勝。急坂のある中山で、ラスト３Ｆが〔11.8-11.7-11.4〕という加速ラップで勝ち上がった。しかも、２、３、９着馬が既に未勝利を勝っていることからメンバーレベルも高かったと言える。

スピードオブライトは1400ｍでも楽しみな好素材

　デビュー前も調教の動きが目立っていたが、一叩きされて更に良化。１週前には美浦南ウッドで５Ｆ66.1、ラスト１Ｆ11.5の好時計をマークした。「動きは抜群だね。控えて差す競馬ができたし、あの競馬ができれば1400ｍまでなら大丈夫だと思う。重賞でも侮れないよ」と相沢師。

「今週は単走で少しフワフワする面も見せていましたが、１週前の動きが良かったですね。単純に前回より良いですよ。前走は雨が降っていましたが、乾いた良馬場の方がいいタイプだと思います。元々スピードのコントロールが難しい馬ですが、折り合いさえ付けば、チャンスはあると思っています」と鞍上の石川騎手。潜在能力は確かで、一発を期待したい。（美浦厩舎取材班：山崎啓介）