守屋貴光TM・思い出のダービー 2007年第74回『ウオッカの偉業に鳥肌が』
ウオッカの偉業に鳥肌が
前置きが長くなったが、自分にとって思い出のダービーといえば、現地で初観戦した、牝馬のウオッカが勝ったこの2007年になる。
皇太子殿下が行啓し、安倍総理大臣もレースを観戦する中、13万人超の人が詰め掛けたダービー当日は、競馬場が物凄い熱気で溢れていた。テレビで見るのとはワケが違い、レースとレースの間のファンのざわめきや配当が発表されるたびのどよめき、ゴール前の歓声などがいつもの数倍にも聞こえた。ディープインパクトが三冠を達成した菊花賞や、ディープが勝った天皇賞・春の京都競馬場の入場者数も凄く、記者席で驚いていたものだが、ダービー・デイのそれは数字で表せない空気感があった。騎手や調教師、助手や厩務員に取材をしていると、本当によく「GIの中でもダービーは別格」という声を聞いていたが、まさに身をもって実感したのだった。
そして迎えたダービー。皐月賞馬のヴィクトリーが出負けし、1~2コーナーで引っ掛かって上がっていったときに、あぁ、二冠達成はムリだな…と早々に結論づけたが、1番人気に推されたフサイチホウオーも向正面で口を割って折り合いを欠く形。うわ~、何か波乱が起こりそうだなと思っていたが、対するウオッカは中団から折り合いも完璧に追走。直線に向いて、逃げ込みを図るアサクサキングスの脚色もなかなか衰えなかったが、馬場の真ん中から一気に加速してきたのがウオッカ。残り100メートルを切ったところで後続を突き放し、結果2着のアサクサキングスには3馬身差をつけた「圧勝劇」で終わった。

64年ぶりに牝馬でダービーを制したウオッカ(撮影:下野雄規)
四位騎手がレース後、皇太子殿下に馬上で最敬礼。2005年、松永幹夫騎手がヘヴンリーロマンスで勝った際に、天皇・皇后両陛下に最敬礼したのと同じパフォーマンスだったワケだが、現場で実際に見るとその感動の大きさはほかでは味わえないくらいのものだった。64年ぶり、戦後では初の牝馬によるダービー制覇という偉業達成に、しばらく腕には鳥肌が立っていたのを覚えている。このあと、ブエナビスタやジェンティルドンナ、ハープスターなどの牝馬が、牡馬を相手にクラシックディスタンスのGIや重賞で活躍しまくるのだが、ウオッカのダービー挑戦がなければこの流れは生まれなかっただろう。それくらい、エポックメイキングな勝利だと今さらながらに思う。
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