最もダービーに近い馬、サトノクラウンが持つ貴重な血
無傷でクラシックへ、ダービー出走なら勝率38.9%!
年明け初戦となった3月8日の弥生賞。出走馬11頭中、自身を含めて7頭が重賞ウィナーというハイレベルな一戦だったが、ゲート練習を入念に積んだことにより、課題は難なくクリアし、初の中山コースでも、むしろ向いていると陣営が言った通りの楽勝であった。

初の中山コースも苦にせず弥生賞を快勝したサトノクラウン(撮影:下野雄規)
これで3戦3勝。無敗で弥生賞を勝った馬は過去9頭いるが、そのうち7頭がクラシックを制覇しており、84年シンボリルドルフ、05年ディープインパクトは三冠馬となっている。また、弥生賞を勝って皐月賞馬となった馬が11頭なのに対し、ダービー馬は14頭。皐月賞トライアルでありながら、むしろダービーとの結び付きが強いのだ。しかも、過去52回の歴史で、勝ち馬がダービーに出走できたのは36頭で、出走できた際の勝率は実に38.9%という高い数字である。
弥生賞後は、一旦、ノーザンファームしがらきへ短期放牧。3月27日に帰厩予定で、これから皐月賞に向けての調整が進むことになる。ジョッキーは福永騎手からルメール騎手にスイッチ。血統的に、開催が進んで力の要る馬場も歓迎だろう。少し反応が良すぎるところはあるが、折り合い面に苦労するタイプではなく、距離延長、つまりダービーまでは間違いなく楽しめそうだ。
生産界でも嘱望される貴重な血
19世紀の末に出現したセントサイモンが、種牡馬として急激な繁栄をしながら、その父系があっという間に消滅した、いわゆる『セントサイモンの悲劇』という事象がある。今の日本では、サンデーサイレンス系が急激な繁栄をしている最中だが、世界的な繁栄だったセントサイモン同様の事象となることは、おそらくないであろう。ただ、近親交配をするには、特に父系でもう少し世代が進まねばならないことは確かである。
冒頭に記した貴重な血についてだが、昨年のリーディングサイヤー上位10頭のうち、8頭までがサンデーサイレンスの直仔であり、サンデーの血を持たない馬は、2位のキングカメハメハと4位のシンボリクリスエスのみである。1位のディープインパクトをはじめとするサンデー系種牡馬は、優秀な競走成績を誇るサンデー系の繁殖牝馬には近親交配となるため種付けができないが、キングカメハメハやシンボリクリスエスはそれが可能で、ゆえに、生産界でも人気が高いのだ。
同じくサンデーサイレンスの血を持たないサトノクラウンが、クラシックを制し、そして日本を代表する競走馬となれば、その先にある種牡馬としての人気も確実に高くなるはずだ。少し気が早いかもしれないが、日本の生産界において、救世主となる可能性すらある。
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