陣営もビックリ！ もう一段階デキがＵＰしているリエノテソーロ

未知の魅力に賭ける手も　逆転候補はコノ馬だ

坂倉「僕は前走勝ちが圧巻の内容だったアンティノウスで足りると見ています。淀みないペースを早目に動いて正攻法での４馬身差圧勝は、時計も良馬場で１分３７秒２なら古馬１０００万レベルをはるかに超える優秀なものです。ワンターンのコース形態が合っているようにも思えますし、オープンでの出走歴はなくても、ここへきての充実ぶりを買いたいですね」

小島「僕もアンティノウスの前走の強さは本物だと思いますね。自在性があってどこからでも競馬ができる強味がありますし、何よりまだ伸びしろも十分ありそうです。競り合う相手がいれば、時計もまだ詰まるはずで、引き続いてのルメール騎手なら勝負になりますよ」

守屋「３走前までのこの馬は“ムキになって走っていたし、掛かっていた”と、国枝師は振り返ってました。レース経験を積むことで、道中はだいぶリラックスして走れるようになっての２連勝ですが、厩舎の番頭格である佐藤助手も“シッカリ調教を積んでもカイバを食べるようになったし、３走前に一気に増えた馬体重は実が入ったものだと思う”と、この馬の成長力に手応えを感じていましたね。ただ、“重賞を勝てるレベルかといわれると、何とも言えない…”ともつぶやいていて、そこまでの自信はない様子でした。前走も直線で抜け出してからフワッとしていましたし、やはりまだ幼さが残っていて本格化は先かも、といった感じも受けたんですが…」

未勝利、500万と連勝してきたアンティノウス(中央)（撮影：日刊ゲンダイ）

西田「私はハルクンノテソーロの前走を評価しています。初のマイル戦に対応できるか、という課題もあった中で、しっかりと馬群で脚を溜め、直線でのアクシデントでロスがあったにもかかわらずの２着ですからね。調教で力む面など、まだ少し幼さも見受けられますが、差す競馬も覚えて一戦ごとに大人になっていることも確かですよ」

馬場「ダートで無敗の馬が人気なら、こちらは正真正銘のデビューから無敗のサヴィ。正反対のレースぶりでの２連勝ですが、けっして不器用なタイプではなく、前走の末脚などを見ても東京コースや距離延長で更に、という印象も受けますね。２戦ともに脚抜きのいいダートで、良馬場では未知数のところがありますが、何より底を見せていないのは魅力ですよ」

加茂「陣営も“稽古より実戦に行っていいタイプ。相手は揃っているが、どんなレースをしてくれるのか楽しみの方が大きい”と。先週のマーメイドＳを絶妙の仕掛けで制した藤岡佑騎手が、今週も大仕事、ちゅう可能性もありますやろ」

デスク「まあ、リエノテソーロとサンライズソア。普通に考えればこれで堅いんだろうけど、配当的にはつまらないよな…。となると、力は少し下かもしれんが、鞍上の腕で逆転もアリかと思えるアンティノウスを狙うとするか」

木谷「僕も同じく、武井本紙の◎○で堅い気がするので、３着狙いでアンティ……とも思ったんですが、やっぱりデスクと被るとアレだということは先週のマーメイドＳでハッキリしましたし…。なので僕は結婚が決まってヤル気マンマン、杉原騎手のラユロットに期待します。きっと牝馬に乗るのは上手いハズですし、狙えますよね、馬場サン？」

馬場「牝馬云々はコメントを差し控えさせていただくとして、前々からダート適性を感じていた陣営にとっても、前走は評価できる内容だったようです。ただ、正直言ってここでの力関係は微妙なところもありますし、“常に自分の力は出し切るタイプ。それでどこまでやれるかだ”という程度のコメントしか貰ってませんからね…」

デスク「俺もたまには若い牝馬に…」

木谷「ハイハイ、そこまで。それ以上は禁句ですよ！　って、自分で話を振った責任は感じてますが」