３強激突弥生賞！ ＴＭ陣が「オレの本命馬」を熱弁

第三の男エアスピネル　第四以下は果たして買えるか？

デスク「さっきから、リオンディーズやマカヒキの不安点を指摘している守屋にとって、◎エアスピネルは当然の帰結となるわけだな」

守屋「純粋な能力比較は置いておくとして、中山２０００ｍという舞台においては、エアスピネルが持つ、瞬時に反応できる操作性と前々でピタリと折り合える機動力が、大きな武器となるはずです。そういう点で、僕もＴＭアンケートの時点で皐月賞馬に指名していたんですが、自身も初体験となるとはいえコーナー４回のこの舞台においては、２強よりも安定して走れると見ています」

西田「朝日杯でのリオンディーズの強さには私も一目置きますが、エアスピネルも早目に動いて目標とされる形で、３着以下には４馬身差を付けていますからね。折り合いに不安はなく、距離延長でも安心して見ていられますし、流れに応じた立ち回りに期待したいです」

小島「今週のＴＭアンケートで“中山競馬場派”の智美さんなども書いていたように、立ち回りひとつで着順も変わる舞台ですからね。僕もセンスの差でエアスピネルが逆転すると見ています」

前走の借りを返したい武豊エアスピネル（撮影：日刊ゲンダイ）

デスク「うむ、３頭立ての全馬が出揃ったということで、今回は早目に仕舞うとするか」

上田「いやいや、ちょっと待っておくんなまし。まだまだ可能性のある馬が残っているよ」

デスク「あ、そうか。編集長はスタッフで唯一“３頭以外”の◎なんだな。でも、本当は○のマカヒキと▲のリオンディーズで堅いと思ってるんじゃないの？」

上田「うん、それは正解（笑）。ただね、そんな堅い馬券を買うのは自分のポリシーに反するし、実際にどこから馬券を買えば面白いか、って考えると、◎タイセイサミットしかないんだよ。対マカヒキには重賞経験の強味、対リオンディーズには順調に使われている、という点で一矢報いることができないだろうか、ってね。３着までに来ないと皐月賞の出走権が取れない、という点でも賞金上位馬たちより必死さも上だし、同じ舞台の前走で結果を出している点も強調できると思うんだ」

細川「本格化は先の馬なんですが、持っている能力に関しては陣営の評価も高い馬なんですよ。日曜の中山には雨予報もあるようですが、渋った馬場も全く苦にしないのでプラスと見ていますし、重賞で敗れた２戦がともにロスがあってのものですから、スムーズな競馬ができれば、３強に風穴を開けても不思議はありませんね」

那谷「あと、連闘で軽く扱われているアドマイヤエイカンだけど、前走は返し馬からボーっとしていたし、太目残りのせいもあって反応できなかった形。全く走っていないので息もすぐに入っていたから、連闘自体に不安はないんだ。札幌２歳Ｓで壮絶な叩き合いを演じた相手（プロフェット）が京成杯を制しているんだし、その後が物足りないとはいえ、持っている力に大きな差はないと思うぞ。今回から着用するブリンカーで集中力が増せば、可能性はあるよな」

デスク「あとは、モーリス、モーニンと大物を出現させた“モー軍団”のモーゼスはどうよ」

大江原「３頭とも馬主が違うから軍団でも何でもないんだけど、この馬も兄にカレンブラックヒルを持つ良血なんだよ。前走は、その兄と同様に逃げていいタイプだと判断して、ジョッキーに逃げを指示したもの。思惑通り、気分良く走れて好走することができたし、方向性が決まれば、結果はともかくとしてそれまでのような消化不良の競馬にはならないはずだよ。ただ、ここは敷居も高そうだし、ここでの経験を糧にステップアップできれば、といったところだろうな」

デスク「先週は木谷より後に出して失敗したから先に言うけど、俺も編集長と一緒で堅～い馬券は大嫌いだから困ったものだな。買うなら、マカヒキ→リオンディーズ→エアスピネルの３連単かな。まさか１０倍以下ってことはないだろ」

木谷「デスク、こういう堅く見えるレースこそ、ひとつ間違えば…の大穴を狙うべきじゃありませんか？　というわけで小柄でも馬体がとても良く見えるイマジンザットを。連闘でも“えー感じ”に映ったアドマイヤエイカンあたりも面白そうですが…」

デスク「木谷らしさは見せてくれたようだが、てっきり“僕はモウカッテルで、儲かってる夢を見ます”とか言うのかと思った。あと、先に俺が言っちゃったからモー軍団で勝負できないとか…」

木谷「あの、馬名だけで馬券を買ってたら、財布がいくつあっても足りませんよ。嫌いじゃないですけど…」